2024年スタートにあたり、株式会社アントレプレナーファクトリー様主催セミナーにて『VUCAからBANIの時代へ 〜2024年の「人と組織」を見通す 〜 講演を行いました。
BANI:提唱したのは、未来学者ジャマス・カシオJamais Cascio です。
2022年10月19 日、コロンビアで開催されたプレスティージオ・リーダーシップ・フォーラム講演でこのように語りかけました。
VUCAというコンセプトは明確で示唆に富んでいるが、ますます時代遅れになっている。
私たちはVUCAの世界に徹底的に取り囲まれているため、単に私たちのデフォルトの状態を描写しているように思える。新しいパラダイムには新しい言語が必要だ。現在の世界だけでなく、現在進行中の結果も理解できる枠組みが必要である。
BANIのフレームワークは、近年、世界で起きていることを見抜き、構造化するためのレンズを我々に提供してくれています。急激に変わる企業環境に対処していくためのフレームワークと言える。 VUCA vs BANIで検索すると、グローバルで11万件以上の検索結果がでる。
論文検索すると500以上ヒットする。US・イギリス・インド・インドネシア・ウクライナからの論文発信も多い。
日本では2024年1月現在、日本語で検索してもほとんど何もヒットしないが、グローバルではすでに熱い議論が続いている。
Why BANI ? In a nutshell:
なぜBANIなのか?
BANIは、今の世界が私たちにとってどのように見えるかを明確に描き、それぞれの側面をより具体的にしてくれる。
以前は不安定だったものが、信頼できるものではなくなった。
人々はもう不確実性を感じず、不安を感じている。
物事は複雑ではなくなり、非直線的な論理システムに従うようになった。
以前は曖昧だったものが、今日では理解不能に見える。
『BANI』は、私たちの多くが今感じている歯がゆい恐怖に名前を与えてくれた。
それが私たちだけのものではないこと、
この国、自分の務める企業、自分たちの組織、この場所だけのものではないこと、
また、この一瞬の時間だけのものではないこと、
BANIは、私たちが目にしているのは一時的な異常ではなく、新たな段階であることを表わしたフレームワークである。
パンデミックの始まり以降の新しいパラダイムを表現しているのです。
It provides us with a basis to build on and to develop new approaches with.
BANIは現在の課題に対応するための
実行可能な選択肢を示唆している
ジャマスが言っていることに加えて、昨年、ATDのアジアパシフィックカンファレンスが台湾で開催され、BANIについてどう対応するかについてもプレゼンがありました。
また、IMDの学長が2023年11月に来日し、日本の企業経営者に対して講演を行いました。
この内容は唯一、日本語でBANIの時代を確認できる信頼性高いページだと思います。
現在、様々挙がっている、BANIの時代の対応策のキーワードはL&Dプロフェッショナルの我々にとってヒントになるのではないでしょうか。
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