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執筆者の写真Satomi Uno

Gallup社より〜職場の現状2023レポート 日本のエンゲージメントは5% 低迷が続く


Gallup社のState of the Global Workplace 2023 Reportが発表された。 全体サマリーとしては、2022年、世界中の職場ではエンゲージメントが回復したが多くの従業員はまだストレスにされされている、歴史的な高水準に留まっていると報告している。


不透明な経済情勢を乗り切ろうとする組織のリーダーにとって、従業員のストレスは生産性とパフォーマンスに影響を及ぼしています。このようなウェルビーイングへの懸念に対処し、エンゲージメントを向上させることは、景気回復を目指す世界の政治家やビジネスリーダーにとって最優先事項であるべきです。

"世界を救う可能性のあるリーダーは、今日何ができるのか?”についてギャラップは一つの明確な答えを見つけた:
それは、部下の管理方法を変えることだ 

〜Gallup社CEO ジョン・クリフトンより



1.2022年、職場で生き生きしている社員の割合が過去最高を記録。


これは、ギャラップが2009年にグローバル・エンゲージメントの測定を開始して以来の最高水準である。エンゲージメントは2020年に低下したものの、歴史的に良好なトレンドに戻っている。

インドを含む南アジアにおけるエンゲージメントは、2022年には世界最高水準になると推定される。この増加の大部分は、人口で世界最大の国であるインドが今年7%ポイント回復したことによる。南アジアは今、従業員エンゲージメントで33%と世界をリードしている。


日本のエンゲージメントはCOVID-19以前は6%、直近は5%にダウン。低迷が続いている。本レポートの国別エンゲージメントをみると、例えばアジア諸国では、中国 18%、台湾11%、香港6%と日本が最下位であることがわかる。



2. 世の中の大多数の社員は静かに辞めていく


エンゲージメントの向上は、職場で生き生きと働き、日々の仕事にやりがいを感じている社員にとって朗報です。しかし、まだまだ先は長い。ほとんどの従業員は「静かに辞めていく」(エンゲージしていない)か「大きな声で辞めていく」(積極的にエンゲージしていない)状態である。


リーダーや管理職にとって、大きな声で辞めることは、組織内の大きなリスクを知らせるものであり、無視できない重要なことです。逆に、静かな辞め方をする人は、成長と変化のための最大のチャンスであることが多いのです。彼らは、リーダーやマネジャーが彼らと会話し、励まし、鼓舞してくれるのを待っているのです。彼らを管理する方法を少し変えるだけで、生産的なチームメンバーに変身させることができるのです。


3. 従業員のストレスは過去最高水準に


前日に多くのストレスを経験したと答えた従業員は44%で、2021年に過去最高を更新し、その約10年前から始まったストレス上昇の傾向を引き継いでいます。

中国を含む東アジアは、米国・カナダ地域と同レベルでストレスの度合いが高い。このストレスの原因のひとつは、2022年のロックダウンかもしれません。東アジアのヤングワーカーとリモートワーカーは、日常的なストレスのレベルが非常に高く、それぞれ60%、61%と、世界で最もストレスの多い労働者である。


4. 2022年、グローバルでは雇用の回復が広範囲に及ぶ。半数以上の従業員がある程度の離職意向を表明


従業員の53%が、「今は住んでいる場所で仕事を見つけるのに良い時期」と回答し、前年から急増し、過去最高だった2019年に迫る勢いとなっています。現在雇用されている労働者の51%が、新しい仕事を探している、または積極的に探していると回答した。


 

リーダーのためのテイク・アウェイ


  1. 今日の典型的な組織では、ほとんどの従業員がエンゲージメントも積極的なディスエンゲージメントも持っていません。 席は埋まっているが、自分の仕事にオーナーシップを持つまでには至っていないのである。このような従業員をエンゲージしないことで、リーダーは顧客維持とビジネスの有機的成長の主要な推進力を見失っている。

  2. 従業員エンゲージメントは幸福を意味するものではありません。従業員の満足度だけを測定しているのであれば、エンゲージメントを見逃していることになります。そして、現実には、多くの企業でエンゲージメントを測定しているのは、実際には満足度を測定しているに過ぎないのです。真のエンゲージメントとは、社員が心理的に仕事に集中できる状態であることを意味します。社員は何をすべきかを理解し、必要なものを手に入れ、上司やチームのサポートを受けています。彼らは自分の仕事がなぜ重要なのかを知っています。彼らは仕事の準備ができているのです。

  3. 静かに辞めていく社員は、生産性を向上させるために、あなたの組織で最も適した存在です。彼らは、適切な方法でコーチングされれば、インスピレーションとモチベーションを得る準備ができているのです。

  4. エンゲージメントの要であるチームのエンゲージメントの70%はマネージャーに起因しています。しかし、あなたのマネージャーの多く、あるいはほとんどのマネージャーさえが静かに辞めています。彼らは素晴らしいチームを構築するためのツールを待っているのです。良い知らせは、最先端の科学的根拠に基づいたマネジメントは教えられるということです。












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